内向型の適職 -それってどうだろう?-

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内向型の人は人と接するのが苦手ということもあり、どんな仕事に就けば良いのか?と悩んだり迷ったりということがあるかと思います。

え?それは内向型でなくても同じでしょ?というのも確かなのですが、しかし求人サイトなどを開いて求人内容を見ても
・コミュニケーション能力ある方歓迎
・年に1回社員旅行(海外)あり!
・活気のある社内
・お互いが高め合える環境です
・弊社のミッションに共感しともにミッション達成を目指していける方

といったものが8割方を締め、内向型の人からすると「見たくない…」「気が重くなってきた」「そんな人と接触いっぱいしますよ!という書かれ方しても。無理。」 となるのではないでしょうか。

そんな背景もあってか、ネット上には「内向型な人の適職」といった情報が溢れかえっています。
ですがそんな情報を見て内向型の私は、「わかる、言ってることはわかる、でもそれっとどうなの?」とモヤっとすることがたくさんあります。

今回はなぜ私は内向型の適職といった情報を見てモヤっとしてしまうのか。
そこを深掘りしながら内向型にとっての真の適職とは何かを考えていきます。

よくある「内向型な人の適職」

様々な書籍やネット上の情報にある「内向型な人の適職」ですが、おおよそ以下の内向型の特徴をもとに適職とされているようです。

・何事もできるだけ一人で行いたい
・臨機応変な対応は苦手
・思慮深く、しっかりと物事を考え分析する

他にも様々ありますが、内向型の特徴から考えると適職はこれだよね。そんな情報がほとんどだと思います。そしてそんな基準から選ばれた私が良く目にする内向型な人の適職をいくつかあげると…

・マーケッター
・警備員
・コンサルタント
・企業のバックオフィス(事務)
・学者、研究者

などなど。
皆さんいかがでしょうか?内向型な人、外向型な人、学生、社会人、主婦の人 etc… 
人によって感じ方は様々だと思いますが、内向型歴40数年の中年サラリーマンの私はこれらが適職と言われるとモヤっとしてしまいます。

なぜ適職情報にモヤっとするのか? -内向型的考察-

それではなぜ私はこれらの仕事を内向型な人の適職と言われてモヤっとするのでしょうか。
先ほどあげた適職例から考えてみると…

マーケッター

まずマーケッターというくくり自体が大雑把ではあるのですが。
おそらく分析や多角的に物事を考えることが内向型な人は得意ということから適職とされていると思います。

が、現役でマーケティング部門に所属する内向型な私からすると。
マーケッターって分析や戦略立案ももちろん大事ですが、最後は人に動いてもらうこと、より多くの人と接して時には一時的に嫌われながらもことを進めること、そういったことが求められる仕事です。

それって内向型な人に向いていますか?
少なくとも適職というのは難しいかなと私は考えてしまいます。

警備員

おそらく人と接することが少なく、イレギュラーなことが無い限りはルーティン的であるということから適職とされていると思います。

が!皆さん、警備員さんに一番活躍して欲しい時っていつですか?
私は何かトラブルが起こった時に一番活躍して欲しいと思います。

交通整理で自分勝手な車が来た時や、車同士や車と歩行者でトラブルになった時。
ショッピングモールで万引きが発生した時や不審者がうろついていた時。

そんな時にこそ警備員さんに活躍して欲しいと思います。(警察の出番でもありますが一次対応は警備員さんであることが多いと思います)

でもですよ。内向型な人って。
人に声をかけたり、大声を出したり、自分が決断してその場を収めたり。苦手です!!!

一番活躍して欲しい時に活躍しにくいのが内向型ではないか。内向型な私はそう考えてしまいます。

コンサルタント

こちらもマーケッターとほぼ同じですが。
コンサルタントって何か決まった理屈やマニュアルに沿って顧客企業に接すれば良いのか?

もしそうであればルーティン的な仕事として内向型な人に向いているかもしれません。

でも実際は顧客企業の現状をヒアリングし、そこから必要な戦略や施策を考え、それを納得し実行してもらうだけの実績や人間性、コミュニケーション能力を求められる。そんな仕事だと思います。

そう考えるととても「適職」とは言い難いのではないかと思います。

企業のバックオフィス(事務)

こちらはどの段階の人に適職とお勧めするかにもよると思います。
例えば、将来の仕事を漠然と考え始めた内向型な高校生にであれば一つの選択肢としてお勧めすることが出来るかもしれません。

一方で適職を求め転職を考えている人だとどうでしょうか。
例えば40代男性の私が、よし!内向型な特性をより活かしたいから経理の仕事に転職しよう!と思いある企業の面接に向かったとします。

企業さん「今まで経理のご経験はおありですか?」

わたし「いえ、ありません。でもやる気はあるっす!」

企業さん「…」

まあ実際には経験ない時点で書類選考を通過しないと思います。
今は性別、年齢で採用判断してはいけないとなっていますが「40代男性で経験無しって!お呼びでないわ」というのが企業側の本音になるのではないでしょうか。

バックオフィスですと法務などの仕事もそうだと思います。
適職と言われても今からその職業に就くのはほぼ不可能、という人がいるのがバックオフィスの仕事ではないでしょうか。

学者、研究者

ここはもう一言。無理です。

不可能はないというのももちろんですが。99%の大人はこれを適職と今言われても…、となるのではないでしょうか。

内向型な人の適職とは?

ここまで私が内向型な人の適職と言われているものになぜモヤっとするのか?を深掘りしてきました。
でもこれだと重箱の隅をつついているだけの印象もありますね。

では私はどういった仕事が内向型な人に向いていると思っているのか。
それは…。

ハッキリと言い切れるものはない

と思っています。

なんだそれ!それじゃ元も子もない!やっぱり重箱の隅をつついただけか! 
と言われてしまいそうですが、本当にそう思います。

例えば学者さん。
企業と共同開発で何かを行う、全国の同じ研究を行っている人と交流する。
そういった状況になれば当然コミュニケーションを多く人と取ることが必要になります。

言い換えればマーケッターやコンサルタント、学者というくくりだけでは内向型な人に向いているか向いていないかは判断できない!と私は思います。

また内向型な人の適職は内向型な人が出来るだけそのままで向いている仕事を言ってます。
ですが私の経験上、内向型な人も経験を積む中で内向性が和らぐ部分も多々あります。

そういった経験の蓄積やある意味人としての成長の機会を「適職」というものを選ぶと失ってしまう側面もあります。

ですのでありきたりではありますが。
・自分はどうなりたいのか?
・何であれば自分は犠牲(時間、不得意で多少ストレスを感じても頑張れる)を払えるのか

といったことを考え決めること。
つまるところは「自分自身の人生設計とそれをやり遂げる覚悟」がない限り、本当の意味での適職は見つからないのではないでしょうか。

最後に -自分のなりたいを考える-

世の中には様々な職業があります。
そして様々な企業があります。

そんな中から自分に合った仕事を見つけるのはなかなか難しいものがあります。
実際、今お仕事をされている皆さん、自分は適職に就いていると思いますか? 

はい、と答えられる人はごく僅かなのではないでしょうか。

大事なのは適職が何かを考えるよりも、自分はどうなりたいのか?を突き詰めることだと思います。
そして突き詰めて考えることは内向型な人が得意とすることでもあります。

私自身、営業→営業所長→営業本部→マーケティング担当 と仕事が変化して来ましたが、どれも学生時代までの私だったら歩みたくないと思うキャリアです。

ですが、結果そうなった時に「自分はどうなりたいのか?」を突き詰めて考えたことで、内向型なりのやり方を見つけたりして一応の評価をいただいてきました。
(内向型な私が営業を続けたのも自分としては奇跡ですし、ましてや営業所長なんてよく下ろされなかったなと思います)

ちょっと適職は何か?の答えとしてはフワッとするかもしれませんが。
自分のなりたいを突き詰める。これが適職に出会うというより自分で適職を創り出すために必要なのではと思います。

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今回のブログいかがだったでしょうか。
途中でも書きましたが、適職とは何か?の考え方は人によって、また同じ人でも年齢や経た経験によって異なると思います。

ですので、今回書いたのはあくまで私なりの今の考えです。
このブログをきっかけに皆さんが改めて自分の適職は何か?そもそも自分はどうなりたいのか?を考えてもらえたなら嬉しいです。

それでは今回はこの辺りで。
最後までお読みくださいありがとうございます。

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