【内向型】真似るな危険!外向型のコミュニケーション術

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皆さんはご自身を内向型と思われますか?外向型と思われますか?
私は内向型だと自分で思いますし、性格診断テストなどでも内向型だと結果が出てきます。

そんな私ですが20代~30代前半までは営業職として働き営業所長という経験までさせていただきました。そんな営業の現場にはモンスター級の外向性を持つ方々や絵に描いたような昭和体育会系の方々が営業職を謳歌するがごとくたくさんいらっしゃいました。

※もちろん皆さん悩みを持ち、そこから日々頑張られているのですが内向型の私からは謳歌しているように見えてしまうのです。

そしてそういった方々は営業職の中でも特に目立つし、営業所長などになり各種会合などに行くともう全ての人が外向型で私のような内向型の人間は居場所が無いように感じてしまっていました。

そして、そんな環境の中でやってはいけないことをやってしまいます。
「あの人たちの真似をしよう、良い所を取り入れよう」

今回は内向型の人がやりがちな「外向型の人の真似」について私の失敗エピソードを交えながら綴っていきます。

内向型と外向型の違い

まず内向型と外向型は何が違うのでしょうか?
ネット上にある情報や書籍などを読んで共通して出てくるのは

◆休日の過ごし方
 内向型はゆっくり、静かに、くつろぐ
 外向型はアクティブに過ごす

◆何かをはじめる時に
 内向型はじっくり考え計画を立てる
 外向型はまずはやってみる

◆決断や情報処理に
 内向型は時間がかかる
 外向型は即座に行う

◆外からの刺激に対し
 内向型は敏感で少しの刺激で良い
 外向型はより多くの刺激が欲しい

といったようなことです。
どれも内向型の立場からしても納得感があります。

内と外という文字そのものですが、内向型と外向型は真逆な特徴を持っていると言えます。

なぜ内向型は外向型の真似をしてしまうのか?

このように真逆な関係にある内向型と外向型ですが、なぜか内向型の人は時として外向型の人の真似をしたり、あたかも自分が外向型のように振る舞ってしまいます。

私自身も40歳前後までは多かれ少なかれ外向型の真似をしてしまう、外向型のふりをしてしまうという所がありました。
その理由を自分の経験を踏まえて考えてみると

・外向型がうらやましい

ということに尽きます。
もう少し深掘りしてみると外向型の人は

・人とすぐ打ち解ける
・なんだか常に元気で楽しそう
・場の中心にいる、人が集まってくる
・雑談がスムーズ、一日のうちで人との会話で沈黙に困らなそう
・職場での評価も平均的に高い(特に営業職)

といった面があります。
そしてこれら全てが「コミュニケーション能力の高さこそ正」といった風潮が感じられる現代において内向型より優れている「ように」見えてしまう点です。

また子供の頃からの学校教育においても「友達100人できるかな?」の歌に始まり、親族からも「友達できた?」と聞かれ、友達の少ない、又はいない人=かわいそうな人という風潮さえもあります。

そして内向型は思うわけです。
自分も外向型の人のようになりたい!(もしくは外向型だと思われたい)

真似るな!外向型を真似して内向型に起こること

そんなこんなでつい外向型を真似てしまう、外向型のように振る舞ってしまう内向型に待っているのは自己嫌悪と疲れの増幅、自信の喪失といった類のものです。

どうして自己嫌悪や疲れの増幅、自信の喪失が起こってしまうのか。
私のエピソードを交えてご紹介します。


◆エピソード
ある時、会社で面識のない他拠点の人と、私と同じ拠点の人数人で話が盛り上がっていました。
どうやら当日その場にいる私の拠点の人で話に参加していないのは私だけ。ここは私も明るく話をする人だと思われないと!

と思い会話にワッと入っていきましたが特に他拠点の人からは、え、誰?なんで突然?しかもちょっとすべった入りじゃない?という空気感を出されました。

→このケース、内向型であるがゆえに最初のみんなが盛り上がり始めるタイミングの会話に入れていないんですよね。そしてそこから何故か急に俺も明るくオープンなキャラだぜ感を出して会話に入ろうとする。

会話に入ることが目的になっていて、会話の流れを全く把握できていません。
そしてそもそも少しずつ打ち解けていっているグループなのにそこに突然ワッと入っていく空気の読めなさ感。それは他拠点の人から「え?」という反応になるよなと冷静に考えると思います。

こうして私はこの時に自己嫌悪、疲れの増幅、自信喪失を成し遂げました。


私は40歳頃までこういったことを山のように経験し、その都度自己嫌悪に陥ったり、自分は人とコミュニケーション取るの下手なんだと自信喪失したり、結果として今日は嫌と言うほど疲れた明日会社に行きたくないといった気分になっていました。

でもこれって自分に合っていないやり方で人とコミュニケーションを取ろうとしていることに大きな原因があるんですよね。冒頭に書いたように内向型と外向型は真逆です。なのにあたかも真逆の外向型のように振る舞おうとする。

ナイフでパスタは食べにくいし、フォークで肉は切りにくい。内向型は一つの出来事を深く考え引きずる傾向もありますので、自分に合った人前での振る舞いを身につけないと私のように自己嫌悪の山を日々積み重ねることにもなりかねません。

内向型のコミュニケーション術

それでは内向型の人はどういったコミュニケーションを心がければ良いのか。
今現在私が考えるポイントは、

・まず大前提として自分は内向型であると自覚する
・出会った人と即座に打ち解けたり、雑談を上手に続けたりというのはそもそも得意ではない
 →周りにそういった人がいる状況でも焦らない、自分は自分のやり方でと言い聞かせる
・可能であれば事前に情報が少しでもわかる人のことは調べておく
 →その場のアドリブが苦手な内向型としては準備も大事
・面白おかしく盛り上がるを目指さない、落ち着いて短い時間でもしっかりとしたやり取りを目指す
 →面白おかしくを目指すと無理にキャラを演じて上滑りしやすい
 →長く話をしなくてはと思うと相手が興味がない、話の流れと違う話題を投げかけがち
・ただしとにかく相手の人の話をしっかり聞く、興味を持つ、相槌を打つ
 →興味を持つことが大前提、ただ相槌を打つと嘘くさくなり相手の気分を害す
・私は少しずつ人との関係を築いていくタイプだということ常に心に留めておく

といった所になります。
要は無理をしない、内向型として出来ることを落ち着いてやる。
初対面で楽しい人とは思われないかもしれないが、しっかりとした落ち着いた人だなと思ってもらう。
そこにとにかく集中することだと思います。

終わりに-周りの一次的な評価が内向型を惑わす-

今回のブログいかがだったでしょうか?
そんなことを言っても、そんなに落ち着いて人と接してられないという状況もあると思います。

例えば会社(特に営業職)で先輩や上司が内向型の特性を理解していない時。
いまだに会合などで
「終わるまでに50人の人と名刺交換してこい」 といった類の指令を出す人や会社もあります。

実際そういった中から初対面の人との話術を磨く人もいるので一概にそれが悪いとも言えません。
ただ正直そういった会社、または上司や先輩のいる環境は内向型の人には厳しい面もあります。

世の中「内向型こそ営業で成果をあげる」といった情報や書籍が溢れていますが、内向型の私からすればそうは言っても旧態依然な営業スタイルの会社(突撃!根性!)や営業組織はまだまだたくさんあります。

大事なことはどれだけ多様性を活かすという社風の会社と出会うか、内向型の特徴を理解した上で心からお付き合いができる人と出会うかというところにあります。

そのためには自分が内向型であることをまずは自覚し、内向型としての特徴を活かしていくこと。
間違っても外向型の真似をしないことだと思います。

それでは今回はこの辺りで。
最後までお読みくださりありがとうございます。

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