内向型に向いている営業職、向いていない営業職

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皆さん内向型の人と営業職と聞いてどんな印象を持ちますか?
最近は内向型こそ営業に向いている、営業で力を発揮する場面がある、といった情報も多く見受けられます。

実際、勢いと訪問件数と熱意で売るという営業スタイルは以前ほど絶対的なものでなくなってきているというのは多くの人が肌感覚で感じていることかもしれません。

とは言え、営業職が人と多く接触してコミュニケーションを取ることが仕事の根本であることは変わりがありません。そしてそれ自体はやはり内向型の人が苦手とする部分でもあります。

今回は最近多く見受けられる「内向型こそ営業で力を発揮する」といった情報にもう一歩踏み込み「内向型の人はこんな会社や業種の営業職なら向いている、もしくは向いていない」という内容で綴ってみたいと思います。

内向型ではあるけれど求人数の多さや条件面で営業職を選ぶという方もたくさんいると思います。そんな方の会社や業界選びの参考になれば嬉しいです。

内向型に向いている営業職の共通点

私は前職と今の会社で700社以上の企業に訪問し400人以上の経営者、1,200人以上の営業担当者と接してきました。そんな中でここ10年ほどで「あ、こういった会社(もしくは業種)の営業なら内向型な人でも能力を発揮しやすいかも」と感じることが増えてきました。(逆に言うと10年以上前まではほとんどの会社の営業は内向型には合わないだろうなという印象がありました)

私が内向型に向いていると思う営業職の会社や業種には共通点があります。
それは…

・多様性を受け入れる風土がある

ということです。
もう少し深掘りすると多様性を受け入れるということは

・営業のやり方を決めつけない、それぞれの人の強みを活かそうと考える

という風土が社内にあり、最近良く言われる「内向型の強みを営業に活かそう」といったことと非常に相性が良いように感じます。

逆に営業とはこう!と型が決まり過ぎている会社ですと、内向型の強みを活かす前に外向性を磨くことを強いられる可能性が高いように見受けられます。

もちろん営業にも基本があり、基本を学ぶことは大切です。
ですが往々にして営業とはこう!と決めつけている会社で強いられるのは「何をするか」であり、それは何のためにするのか?他のやり方もあるのではないか?Aさんにはこういったやり方、Bさんにはこういったやり方が良いのではないか?という観点が抜けがちです。

一言で営業といっても世の中にはたくさんの会社と業種があります。
私は内向型な人に向いている営業職のキーワードは「多様性」だと考えます。

内向型に向いている営業職の見つけ方

でも、どうすれば多様性を受け入れる風土のある会社や業種を見つけることができるのか?
そうです。私の実体験上で「多様性を受け入れる会社が内向型の人が営業するのに向いている」、と書きましたがハッキリ言って「それ想像の範疇なんですけど」と言われそうなことでもあります。

なんとなく誰もが想像できることである以上、大事なのは実際にそういった会社をどう見つけるかにあります。

そこで私が今までに出会った1,200人以上の営業職の方とその会社の風土などを勘案し、多様性を受け入れる風土がある会社の特徴を洗い出ししてみました。

【多様性を受け入れる風土がある会社(業種)に共通する特徴】

社員の平均年齢が若い
若い人の方が効率を重視しますので、内向型であれどその特性を活かし効率的、効果的に営業ができる人であれば営業として受け入れてくれやすいようです。

設立10年前後
あくまで傾向ですが設立が20年、30年と経っている会社は社風や営業体質が昔のままで変われていないのを良く目にします。
また設立間もない(1~5年)会社はベンチャー精神でガツガツ開拓するバイタリティーを求められます。設立10年~20年くらいが内向型が落ち着いて営業活動できる印象があります。

事務所が社員の働きやすさを考慮した作りになっている
福利厚生が充実している
この2点は同様の理由となりますが、社員を大事にしている=社員の個性、多様性も大事にしている傾向が強いと感じます。社長が見栄や自己満足でお洒落な事務所にしたいだけという場合もあるので注意は必要です。

ビジネスカジュアルが浸透している
働く会社、またその会社が属している業界が柔軟性、多様性を受け入れる土壌がある場合が多いです。

メールやチャット文章に必要以上の挨拶文などを用いらない
zoomなど遠隔での顧客接点を積極的に行っている
何かしらのやり取りはDX化、デジタル化が進んでいる

成果に結びつくことに対して考え方がシンプルで柔軟性、多様性を受け入れる傾向が強いと感じます。

業界、業種自体が比較的新しい(この30年くらいで出来た業界や業種)
どうしても古くからある業界は業界全体が柔軟性を欠いているという状態を多く見かけます。

また多様性の受け入れとは違う観点ですが、以下の業種やサービスを取り扱う営業も内向型に向いていると感じます。

法人向けの営業(BtoB、BtoBtoC)
BtoCに比べ比較的、論理で良し悪しを判断される部分が多いと感じます。内向型の物事をしっかりと考え分析する特性に合いやすいと感じます。

サブスク型サービス
値引き交渉や複雑な商品カスタマイズなど臨機応変な対応が少なく、純粋にサービスの良さをPRしやすいと感じます。

以上にあげた内容はあくまで傾向を判断するものなので、これらすべてを満たしても絶対に内向型に合っている会社ということは言えません。また逆にあまりここにあげた内容を満たしていないのに内向型に向いているという会社も存在するかもしれません。

とは言え、数多くある会社や業種から内向型に向いている営業職をどう見つけるかの一つの考え方としては参考にしていただける内容だと思っています。

最後に-内向型営業に追い風が吹く-

今回のブログいかがだったでしょうか?
内向型な人は色々な物事に敏感です。その一つに「この人、私に合う合わない」や「この場は私の居心地が悪くなりそう」などがあると思います。

私も内向型です。ですのでその敏感センサーをもって「こういった会社や業種なら内向型でも営業で能力を発揮できそう」と感じたものを今回はあげてきました。

世の中的に「非接触」「効率化」「多様性」といったことへ今後も向かっていく風潮を強く感じます。
また「売ったもん勝ち」から「本当にお客様に良いと思うものを売る」という流れも今後ますます強くなっていくように感じます。

これらはいずれも内向型の人が営業をする上では追い風です。

とはいえ、まだまだ昔ながらの接触重視、非効率、価値観の強要といった営業スタイルや社風の会社、業種もたくさんあります。

今回のブログ内容が正解と言い切ることはできませんが、内向型な人がその特徴を活かせる営業の仕事を見つける上での一つの参考にしてもらえたら嬉しいです。

それでは今回はこの辺りで。
最後までお読みくださいありがとうございます。

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